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◆同 里◆
〔tongli〕


同里の画像 「家家臨水、戸戸通舟」。

同里周荘同様古い水郷の町である。町と運河が一体化しており、あちらこちらで小船の行き交う姿を見ることができる。小さな町に10以上の運河が流れ、40以上の各時代に作られた橋がかかる。

宋代以降1000年にわたる歴史を有するこの地は趣のある景色を背景に天然の映画スタジオとなっており、過去には数十の映画・テレビの撮影に使われててきている。

主な観光スポットは「一園・二堂・三橋」と表現される。すなわち「退思園」「崇本堂」「嘉萌堂」「太平橋」「吉利橋」「長慶橋」であるが、それらは比較的狭い場所に集中しており、徒歩で巡るのに全く問題はない。

周荘に訪れると、狭い場所に家がぎっしり詰まっているような印象を受けるが、周荘よりやや広いこの町は、比較的のんびりとした感じを受ける。周荘に比べれば有名ではないが、このところ観光地として見直されるようになっており、週末には上海から多くの観光客が訪れている。小さな町なので、徒歩で十分まわることが可能である。上海市街から近くはないので急ぎの旅行にはそぐわないが、日程に余裕があるのであればのんびりと街中を散歩をするつもりで訪れてみるといいだろう。

What to see?

■退思園

同里観光の中心となるのが退思園である。

7500平米の敷地を持ち、住宅部分と庭園部分に分かれる退思園は、清の光緒年代(1885年-1887年)に安徽方面の軍隊の長であった任蘭生という人が、故郷へ戻った際に建てたものである。「退思」はすなわち反省の意味で、反省する心を常に持とうとの意思から名づけられた。任蘭生は深い芸術心を持っていた人で、また退思園の建設を担った袁龍も詩や画を好み名画の収集家であったという。このため退思園も各所に芸術的工夫が施されている。「一番小さいが一番美しい」とも呼ばれる庭園である。

庭園に入るとまず住宅部分である。住宅部分は「内宅」と「外宅」の二つの部分からなる。外宅は入り口部分の「門庁」、通常の客の接待に使用される「茶庁」、重要な客の接待や結婚式などに使用される「正庁」と続く。

正庁から東に行くと居住空間である内宅部分に入る。内宅は南北に向かいあった建物が東西に対になって建っている。すなわち4つの建物からなるが、季節によって居住する場所を移したという。各建物の間は屋根付きの廊下で結ばれ、4つの建物が一体化している。

北東の角の二階からは庭園を一望できる。建物部分が無機質なだけに緑と水の庭園の景色はすがすがしい。1階に戻りさらに東に行き「月洞門」をくぐれば庭園部分に入る。

左手に歩いて行ったところにある「退思草堂」は庭園の中心的地位を占める建造物である。この庭園は中心に池、その周囲に建物が配置され、いずれの建物からの景色も美しくなるように造られているのだが、基本的には「退思草堂」から見るようにできている。退思草堂の前にベランダ状に池に張り出す部分があるが、ここは時に舞台となったそうだ。池を越え右斜め前方に池に浮かぶように張り出す舟を模した「閙紅一舸」から見る演劇はさぞ趣があったことであろう。退思草堂は主人がくつろぎ、瞑想を行う場所であり、また演劇が行われる際には奥の部屋で俳優/女優の着替えが行われたという。

さらに進めば「眠雲亭」がある。二階建てとなっており、上の階にいる主人が床を鳴らすと下に傅く使用人がお茶などを持って上がった。

菰雨生涼軒」の特徴は室内に大きな鏡が据え付けられていることである。鏡をとおして庭園を見ることにより、庭園がより広く、より奥行きがあるように見え、直接見るのと違った印象を受ける。

天橋」は、江南の建築物の中でも有数の美しさと評される。特に、ちょうど向かいに位置する「退思草堂」からの景色が趣きがある。この「天橋」の傍らに位置する大きな岩「寿星石」は、安徽省からはるばる運ばれてきたもので、運んでくるまでに二人の人夫が犠牲になったという。


■その他の見所

 同里観光は、じっくりと見るポイントとしては退思園がメインであり、あとは町の雰囲気を味わうように のんびりと散策すればよいが、退思園以外にもいくつかの見所がある。
退思園から西にすぐのところに「嘉蔭堂」「崇本堂」「長慶橋」「吉利橋」「太平橋」が一箇所にかたまっている。嘉蔭堂、崇本堂はいずれも100年弱の歴史を持つ古い屋敷で、壁や戸などに施された彫刻がすばらしい。嘉蔭堂は1922年に建てられ、有名な詩人「柳亜子」も一時期住んだ。崇本堂は、銭幼琴という人が1912年に購入し改築したという。建物は奥行きが深いが、東側には建物手前脇から最深部脇まで貫く廊下がある。この廊下は細く、暗く、長いことから、崇本堂のとある説明には「日本軍も恐れて奥まで入ることができなかった」と書いてある。

嘉蔭堂から崇本堂へ移る際は、両屋敷の間に流れる運河にかかる長慶橋から、運河を行き来する小船をしばしのんびりとながめよう。100年の昔にタイムスリップした気分を味わえる。

 

Play, Eat and Stay

その小船にも是非乗ってみよう。チケット売り場は退思園入り口がある広場の北の端にある。通常舟の定員(5人程)がそろうと出してくれるが、人数にかかわらず一艘でいくらというように料金が定められており、一艘の料金を払いさえすれば1人でも舟を出してもらえる。

この町には15本の川と49の橋があるといわれる。これらをゆっくりと巡ればなかなかの風情だ。

昼食は退思園前の広場の南から東へ入る「明清街」でとるといいだろう。明清街という名が示すとおり、各店舗が明・清時代の雰囲気で統一されている。散策しながら気に入った店に入ろう。

宿泊は、街中にいくつかホテルがあるが、高級なものは少ない。ただ風情豊な客桟(民宿)が沢山あり、見た目より空調や給湯設備、ブロードバンド回線など設備が整っているので時間があるならこういうところに泊まってみるのも悪くない。

同里への行き方

同里は上海虹橋空港の西約80キロ、蘇州の南東約30キロ、太湖の東に位置する呉江市のすぐそばに位置する。

鉄道駅はそばにないため、上海からは各長距離バスターミナルから長距離バスか旅遊集散中心から郊外への定期観光バスを利用するといいだろう。所要時間は1時間30分程度。定期観光バスの場合は往復運賃と同里の主な観光スポット5箇所の入場券がセットになったチケットが110元で売られている。

言葉に不安がある場合はやはり下記のような日本語ガイド付きツアーが便利である。

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同里は蘇州からでもタクシーでも十分に移動可能な距離であるが、他の交通機関との接続などを考えると、上海から蘇州観光とからめて一日車をチャーターしたほうがより効率よく回れる。
上海車両手配

もちろん上海市内からバスの便もあり、長距離バスや定期観光バスなども運行されているが本数が少なく観光客の足として使いやすいとは言い難い。

上海市内からのバス

上海長途汽車客運南站:121キロ 35元 08:55発 10:07発 13:10発 15:15発 16:10発

上海長途汽車客運総站:121キロ 35元 09:45発 10:25発 11:25発 12:10発 15:30発、16:15発、17:10発、18:15発



(00年9月記、12年8月一部改定)



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