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◆烏鎮◆
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烏鎮は浙江省・桐郷に位置する水郷の古鎮。桐郷は漢方薬にも使う菊花が有名で、ここでとれる菊は俗に「杭白菊」と呼ばれ、その中でも花が完全に開花する前に摘み取られたものは最高級品として「胎菊」の名で区別される。 この土地は春秋時代に呉、越、疆の三国の境に位置していたため争いが絶えず、呉が兵をこの地に駐屯させ、越との防衛線に利用したところから烏戍という地名がついたといわれる。町として正式に開かれたのは唐の時代からで、街中にその時代から伝わるという巨大な銀杏の木が残っている。最近、台湾出身の芸能人「劉若英」がCMで紹介したため一躍脚光を浴びた。ここに住む人々は「水を枕にする人々」といわれている。 URL:http://www.wuzhen.com.cn/
烏鎮古鎮は京杭大運河を挟んで両岸に形成され、それぞれ東柵区と西柵区という二つのブロックに分かれている。 東柵区と西柵区の両方の街の間は歩いても15分の距離だが、無料の往復バスが運行されているのでこれを利用するといい。 入場料は東柵街が100元、西柵街が120元となっていて、共通券も150元で発売されているのだが、気をつけないといけないのは共通券は西柵区の窓口では午前中(7時半~12時)にしか買えないということだ。西柵区は規模が大きいため午前中から回り始めないと東柵区を回りきれないということらしい。 西柵街には夜間専用の入場券(80元)もある。 烏鎮の現在の街を眺めながら三輪自転車を利用して移動するのも面白い。値段は交渉次第であるもの片道10元ほど払うと快く走ってくれる。またほぼ一直線に伸びる東柵の水路には舟があり、一隻80元(8人まで)でチャーターが可能。いくつもの石橋をくぐりながら生活感あふれる景色を楽しむことができる。
西柵区は入場ゲートをくぐると、すぐに大型の渡し船に乗らされる。原則としてこの船に乗らないと街中に入れない趣向となっており、水運の街の演出がここから始まっている。。 そしてメインルートをひたすら西へ向かうことになるのだが、両側には数多くの客桟が並び宿泊できるようになっている。どうやらこの街は見るだけではなく泊まって生活の雰囲気までを味わってくださいよといった宿泊施設付の大規模古鎮リゾートと言った雰囲気で開発が行われたようだ。 ただ開発が進んだといってもそれは建物の内部の話で、通りそのものは古鎮の名にふさわしく石畳の路が続き、古鎮の名にふさわしい雰囲気はそのまま保たれているといった印象だ。 この烏鎮の水郷古鎮が他の上海近郊の水郷古鎮と圧倒的に違う印象と言えば、通り沿いの壁が木造で出来ているということであろうか?。もちろん漆喰の壁や石でできた家屋の壁もないということではないのだが、圧倒的に木で作られた壁が多いといった印象が強い。それゆえ日本の時代劇ドラマに出てくる江戸の町の印象に良く似ている。もちろん良く見ると建築様式が違うので同じものではないのだが、やはり江戸の街に近い印象を受けるこの街である。
東柵区のゲートをくぐると正面は竹林だが、そこから左に行くと賑やかな商店の立ち並ぶお店に出くわす。 運河に並行する北側の路地には中国の近代文学の巨匠・茅盾の住居など各種旧家や学校の公開、展示が行われている。また藍染の実演や、風俗の紹介など各種展示が古い家屋をそのまま利用して行われている。どこまで続くかわからないようなひたすら続く路地は歩くだけで不思議な印象を感じる街だ。 結構面白いのが酒屋。町全体がなんとなく酒粕のにおいがするなあ、と思っていたら、実はここで烏鎮の地酒「三白酒」の製造、販売を行っています。もちろん試飲も行っているとのこと。ちょっと強烈すぎるほどのにおいですが、非常にシンプルな製造器具が印象的でした。お土産に壷に入った三白酒でもいかが?酒粕も手に入ります。 また質屋も当時の面影をそのままに残していて、質屋は中国語で「当舗」でマークも「当」となり、入り口に大きな「当」の字を見つけたらそこは質屋。 ここでは
特に有名な食べ物はないが、地元の人に聞くと羊の肉が有名とか。 見た感じ辛そうだが、実はそう辛くなく少し濃い味付けに羊独特の癖のある味がマッチして結構いける。ご飯と合わせるとついつい食べ過ぎてしまいそう。また白身魚(淡水魚)も多く食べられているとのこと。そのほか香酥と呼ばれる干菓子や、特産物である菊花はお茶として楽しめる。
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