南京は人口810万人(郊外部分も含む)の巨大都市。 江蘇省の省都で経済的に重要な位置を担っている都市である。同時に南京は歴史の町でもある。北京、西安、洛陽と並ぶ中国の四大古都のうちの一つで、三国時代、呉の孫権がここに都を移して以来、10の王朝が南京に都を置いた。この悠久の歴史を背景に数々のみどころがある。
中山陵〔Zhong1 Shan1 Ling2〕【地図】
孫文の陵墓。隣接する明孝陵よりさらに小高い場所の高さ73m(海抜は159m)の丘に設置されており、参道は392の石段になっている。墓室には大理石の孫文の臥像があり、その下に遺体が安置される。
OPEN:8:00~18:00
FEE:80元~
TEL:(025)8443-1174
URL:http://www.zschina.org.cn/
明孝陵〔Ming1 Xiao1 Ling2〕【地図】
明孝陵は明代の太祖朱元璋の陵墓。先立って指定されていた明清皇家陵墓に追加する形で、2003年に世界遺産文化遺産に指定された。32年の歳月が費やされ完成したといわれる。この陵墓の参道は総延長1.8kmあり、陵の一番奥には朱元璋の墓を守るための高さ16メートルの城壁「宝城」がある。
中国の世界遺産「明清皇家陵墓」
夫子廟〔Fu1 Zi3 Miao4〕【地図】
1034年に築かれた。現在周辺は繁華街となっている。
秦淮河〔Qin2 Huai2 He2〕
揚子江の支流で全長約110キロメートル。秦の始皇帝が掘らせて形成されたとの伝説がある。六朝時代には沿岸に貴族や文人が多数住んだといわれ、その後一時さびれるが、再び明清時代に繁栄する。
総統府〔Zong3 Tong3 Fu3〕【地図】
中華民国臨時政府など、過去の歴代の南京政府が置かれた場所。古くは太平天国の乱の洪秀全が天王府をこの地においたのが始まりとされる。現在の建物は2003年に建てられた南京中国近代史遺址博物館であるが、通常は「総統府」と呼ばれる。
OPEN:4/1-10/31:7:30~18:00 11/1-3/31:8:00~17:00
FEE:40元
住所:長江路292号
TEL:(025)8457-8888
URL:http://www.njztf.cn/flash.html(日本語頁あり)
南京大虐殺記念館〔Nan2 Jing1 Da4 Tu2 Sha1 Ji4 Nian2 Guan3〕 (侵華日軍南京大虐殺遇難同朋記念館)【地図】
中国に住むならば一度は訪れておいた方がいいだろう。日本語による映像放映なども行われている。
OPEN:8:30~16:30
FEE:無料
住所:水西門大街418号
TEL:(025)8661-2230
URL:http://www.nj1937.org/r/rindex.htm(日本語頁)
湯山温泉〔Tang1 Shan1 Wen1 Quen2〕【地図】
南京市の東側にある湯山エリアは中国4大温泉療養地区の一つで、湯山の東側と東南側の地下2キロメートル程の所から湧き出る。泉質は無色透明、水温は50~60度と少しぬるめで、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの30種あまりの微量元素と鉱物質を含み、関節炎、リューマチ、皮膚病、高血圧などにもよいとされている。
○鉄道 南京は上海から約300Km離れているが、2010年7月に滬寧城際高速鉄道が、2011年6月に京滬高速鉄道が開通し最速列車ならば上海からたった80分ほどで着くことができるようになり、上海からの日帰り観光も十分に可能になった。どちらの高速鉄道も所要時間あまり変わらないが滬寧鉄道は南京駅、北京まで通じる京滬高鉄は南京南駅着となるので注意が必要。北京からなら4時間ほど。 滬寧城際高速鉄道
○バス 高速鉄道が開通して便数は減っているがまだまだ各地からのバス便は健在。ただし上海からだと4時間近くを要する。 ( 上海のバスターミナル情報)
○空港 南京市の中心部から南東へ約50キロ離れた場所に南京禄口国際空港がある。MUが東京と大阪へ週2便ずつ運行している(2012年8月現在)。 市内とは2系統のリムジンバスで結ばれ20分間隔で運行されている。運賃は20元。
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