◇豫園商城
豫園の周辺一帯はお土産物屋や宝飾店、飲食店などが立ち並ぶ一大商業エリアとなっていて、いつも人でごったがえしているがここの散策は結構楽しい。 日本でもお馴染みのファーストチェーン店などもあるが、中国のおやつのような小吃の食べ歩きも楽しく、気をつけないとこれだけですぐお腹いっぱいになってしまう。 また宝飾店やお土産店も多数あるが、観光客相手のお店ばかりなので値札や言い値は必ずふっかけてくる。そのためその値段で買ってはならず値切る必要が有る。少なくとも半値には値切れると思って間違いなく、交渉のコツは欲しいというそぶりを見せずこちらの希望の値段にならないなら買わないという勇気をもつこと。未練があると思われたら足元を見られてしまう。
◇南翔饅頭店
時間に余裕がある場合は南翔饅頭店に寄ってみるのもよい。「饅頭店」と言ってもマンジュウを売っているわけではなく小龍包店である。九曲橋のたもと(豫園から反対側)に位置する。
1階はテイクアウト用 入口近くでテイクアウト用の小龍包を売っているのだが(16個12元)、いつでも長い列ができている、実は観光客はこの長い列に並ぶこと必要はなく階段を上った上層階に着席用スペースがある。但し階を上がるごとに高級な内容になり値段も上がる。
2階船舫庁(階段左側の部屋) 階段を上がって左側の部屋が船舫庁で、ここでは8個で30元と1階の約3倍の値段となるが座って食べることができる。営業時間は7:00~20:00。
3階長興楼(階段右側奥の部屋) 船舫庁に座れない時は反対側を上がっていくと長興楼(右)と鼎興楼(左)という部屋もあるが、長興楼の小龍包は「特製蟹肉小龍」(写真)と呼ばれ6個48元と1階に比べれば10倍以上の値段となるが比較的空いている。営業時間は9:00~19:00。
3階鼎興楼(階段右側奥の部屋) 長興楼よりさらに高級なのが左側の鼎興楼で、ここではフカヒレの小龍包が6個88元である。1階に比べれば実に30倍!鼎興楼の最低消費は80元、営業時間は10:45~18:30。
◇上海老飯店
豫園商城の北西の角にある上海老飯店は上海料理発祥の地とされる歴史あるレストランとなっている。 創業は1875年で、130年以上の歴史を誇り正当な上海料理として評価が高い。上海料理の旗印として国内外で名が知れ渡っており過去に国家元首クラスも訪れている。
またホテルもあり宿泊が可能となっている。
◇童涵春堂【豫園分店】
1787年創立の老舗の中医医薬局の分店。 漢方薬や中医薬を始め幅広く取り扱う。 一般の西洋薬や処方箋なども取り扱うが中医薬に関する品揃えはなかなかのものでもちろん体質に応じた処方もしてもらえる。場所柄、観光客の利用も非常に多い。
◇上海城隍廟
豫園に隣接し豫園商城の一角を占めるのが上海城隍廟で城隍神という神様が祭られている。 城隍神というのはその土地の守り神で、平和、五穀豊穣、無病息災、勧善懲悪をつかさどっている。文化大革命の際に甚大な被害を受け神像は破壊され廟も打ち壊されてしまったがその後復興された。
※詳しくは「上海城隍廟:町の守り神が帰ってきた」を参照。
◇老街
豫園南部に広がるのが老街(ラオジエ=古い街の意)。ここは古い上海の雰囲気を醸し出す街並みが表現された場所で、99年から開発が開始され、現在ではお土産屋、骨董品店等の小さい店舗がぎっしりと並んでいる。
旧校場路を南に進み方浜中路と交わるところ右手(北西角)にあるのが『春風得意楼』。老舗の雰囲気溢れる茶館である(詳細はこちら)。
方浜中路を右に曲がり西方向に行き右手の建物の2階にある『老上海茶館』は、春風得意楼とは違った雰囲気の茶館である。店の中には西洋の骨董が並べられ、テーブル・椅子も西洋風である。客層も若い人が中心のようだ(住所:方浜中路385号)。
さらに進んでやはり右手にイ族の人が経営する店がある。イ族は雲南省等に住む少数民族。店員の顔立ちが違うのですぐわかる。並べられている商品は珍しい柄の小物で、日本の女性にも隠れた人気があるそうだ(住所:方浜中路397号)。
再び進んで右手にはネパール人の男性とチベット人の女性が経営する小物屋がある。こちらもチベットのものを中心に小物が並べられている(住所:方浜中路445号)。
◇上海灘商厦
豫園から北に行き、最初の車道の向かいには上海灘商厦という服飾関係の卸売り店の入った専門ビルがある。 2階、3階では主に鞄製品が扱われている。男性、女性用の鞄のほか、バックパック、スーツケースなども比較的安い。
(98年1月記、99年・01年・04年・05年・2012年6月改訂)
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